「潜在意識の旅路」vol.4へようこそ。
前回は、私たちの「信念」が現実を創造する見えない力であり、心の中で強く信じたことが、そのまま私たちの人生に現れるという「信念の法則」についてお話ししましたね。
ネガティブな思い込みを手放し、常に心をポジティブに保つことの大切さを実感したのではないでしょうか。
今回は、その信念を形作る上で非常に重要な、「潜在意識の受動性」と、私たちの心に絶大な影響を与える「暗示」の力について深掘りしていきたいと思います。
• 潜在意識は「YES」しか言わない?
【マーフィーの法則】を読むと、潜在意識には私たち顕在意識が持つような「選択や判断をする能力がない」と説明されています。
まるで、良かれ悪しかれ、どんな情報でも受け入れてしまう無垢な子ども、あるいは絶対的な忠誠を誓う「乗組員」のようです。
顕在意識が送った思考やイメージを、潜在意識は「そのまま受け入れる」性質を持っているのです。
これは驚きですよね。
私たちが意識的に「これは正しい」「これは間違っている」と判断しても、潜在意識はそれが真実であろうとなかろうと、ただ受け入れてしまう。
これが「心の畑」に例えた時の「土壌」の受動性であり、「船長」の命令に忠実に従う「乗組員」の姿なんですね。
• 顕在意識は「心の門番」の役割を果たすべき
潜在意識がこれほどまでに受動的であるならば、私たちは何を心に入れるかに細心の注意を払う必要があります。
ここで重要になるのが、「顕在意識」の役割です。
本には、顕在意識が「潜在意識にマイナスになるような考えを受け入れないようにするための門番」としての役割を持つべきだと書かれています。
私たちが普段考えていること、見聞きしていること、それらが潜在意識に直接流れ込む「情報」となるわけですから、門番である顕在意識がしっかりと「ネガティブな情報」をブロックする意識を持つことが、いかに重要かということが分かります。
• 絶大な力を持つ「暗示」
潜在意識の受動性と深く関係するのが「暗示」の力です。
潜在意識は非常に暗示を受けやすく、例えば船酔いの暗示にかかる乗客の例や、催眠術によってナポレオンや動物になりきる実験が挙げられています。
これは、意識の深い部分に直接働きかける暗示が、私たちの行動や状態にどれほどの影響を与えるかを示しています。
◦ 「自己暗示」で自分をデザインする
特に注目すべきは「自己暗示の力」です。
本では、「自己暗示とは、自らが自分の心の中に、ある観念を植え付けること」だと定義されています。
若い歌手がオーディション前に「私はきっとうまく歌える、落ち着いて平静にいつものように堂々と歌える、そしてみんなを感動させるのだ」と自己暗示をかけ、成功した例は、この力の素晴らしい証拠です。
不安を克服し、記憶力や性格を改善するなど、私たち自身を望む姿へと導くことができるのです。
◦ 他者からの「暗示」にはどう対処すべきか
一方で、親や友人、教師などから与えられる「そんなことできるわけないよ」「どうせ失敗するに決まってる」といった「ネガティブな他者暗示」も存在します。
これらは、私たちの潜在意識に深く刻み込まれ、不幸をもたらす可能性があると警告されています。
しかし、安心してください。
著者は、「他者暗示はあなたがそれに力を与えてやらない限り、あなたに対して何らの力も影響も及ぼすことができないもの」だと強調しています。
私たちは、他者からの暗示を鵜呑みにせず、自分で選択し、正しいと思うことを選ぶ力が備わっているのです。
この「心の門番」としての顕在意識の役割と、潜在意識の受動性、そして暗示の力を理解することは、私たちが意識的に望む現実を創造するための大きな一歩となります。
次回は、この自己暗示やポジティブな思考をさらに効果的に潜在意識に働きかけ、願望を実現するための具体的な「テクニック」について、深く探求していきましょう。
あなたの心の中の「門番」を意識し、最高の「種」だけを潜在意識の畑に蒔いていきましょう!
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