2025年11月2日日曜日

【心の羅針盤vol.2】|船長と乗組員——顕在意識と潜在意識の関係

はじめに

前回は、潜在意識と顕在意識という「二つの心」について出会いの入り口を学びました。
今回はさらに踏み込み、この二つの意識がどのように連携し、私たちの人生を形づくっているのかを探っていきます。


船長と乗組員の比喩

潜在意識と顕在意識の関係は、よく船長と乗組員に例えられます。

  • 顕在意識 = 船長(方向を決め、指示を出す存在)
  • 潜在意識 = 乗組員(指示を忠実に実行し、船を動かす存在)

船長が「北へ進め」と命じれば、乗組員は迷うことなく従います。
しかし、もし船長が誤った指示を出せば、潜在意識はそのまま受け入れ、望まぬ方向へ進んでしまうのです。

潜在意識の忠実さ

潜在意識は、与えられた命令を「疑うことなく実行」します。
だからこそ、顕在意識が何を考え、何を口にするかが極めて重要なのです。

「私はできない」 → 潜在意識はその通りに現実をつくる。
「私はできる」 → 潜在意識はその力を引き出してくれる。

この忠実さは危険でもあり、同時に最大の味方にもなります。

顕在意識の役割は「門番」

顕在意識は、潜在意識への出入り口を守る門番でもあります。
ネガティブな情報を無防備に受け入れてしまうと、潜在意識はそのまま「命令」として記録します。

つまり、日頃から何を信じ、どんな言葉を選び、どんな環境に身を置くかが潜在意識を形づくるのです。

今日からできる習慣

  • ネガティブな言葉を口にしない
  • 「私はできる」と肯定的な自己暗示を習慣にする
  • 一日の終わりに「今日もよくやった」と自分を褒める

これらは小さな習慣ですが、潜在意識を「味方」に変える大きな一歩になります。


まとめ

顕在意識は船長、潜在意識は乗組員。
船長が正しい舵を切れば、乗組員は迷わず全力でそれを実行してくれます。

つまり、人生という大海原をどう進むかは、日々の思考と信念にかかっています。
次回は「信念の法則」に焦点を当て、思い込みがどのように現実をつくり出すのかを探ります。


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