はじめに
前回は、潜在意識と顕在意識という「二つの心」について出会いの入り口を学びました。
今回はさらに踏み込み、この二つの意識がどのように連携し、私たちの人生を形づくっているのかを探っていきます。
船長と乗組員の比喩
潜在意識と顕在意識の関係は、よく船長と乗組員に例えられます。
- 顕在意識 = 船長(方向を決め、指示を出す存在)
- 潜在意識 = 乗組員(指示を忠実に実行し、船を動かす存在)
船長が「北へ進め」と命じれば、乗組員は迷うことなく従います。
しかし、もし船長が誤った指示を出せば、潜在意識はそのまま受け入れ、望まぬ方向へ進んでしまうのです。
潜在意識の忠実さ
潜在意識は、与えられた命令を「疑うことなく実行」します。
だからこそ、顕在意識が何を考え、何を口にするかが極めて重要なのです。
「私はできない」 → 潜在意識はその通りに現実をつくる。
「私はできる」 → 潜在意識はその力を引き出してくれる。
この忠実さは危険でもあり、同時に最大の味方にもなります。
顕在意識の役割は「門番」
顕在意識は、潜在意識への出入り口を守る門番でもあります。
ネガティブな情報を無防備に受け入れてしまうと、潜在意識はそのまま「命令」として記録します。
つまり、日頃から何を信じ、どんな言葉を選び、どんな環境に身を置くかが潜在意識を形づくるのです。
今日からできる習慣
- ネガティブな言葉を口にしない
- 「私はできる」と肯定的な自己暗示を習慣にする
- 一日の終わりに「今日もよくやった」と自分を褒める
これらは小さな習慣ですが、潜在意識を「味方」に変える大きな一歩になります。
まとめ
顕在意識は船長、潜在意識は乗組員。
船長が正しい舵を切れば、乗組員は迷わず全力でそれを実行してくれます。
つまり、人生という大海原をどう進むかは、日々の思考と信念にかかっています。
次回は「信念の法則」に焦点を当て、思い込みがどのように現実をつくり出すのかを探ります。
