はじめに
前回は、潜在意識が持つ治癒力について学びました。今回は、その力を願望実現にどう活かすかを具体的なテクニックとともに紹介します。
映像化(イメージング)の力
潜在意識に最も届きやすいのは映像です。心に描いたイメージはそのまま潜在意識に刻まれ、やがて現実化していきます。
- 講演前に「聴衆が熱心に聞いている姿」を思い描く
- 「自分の映画」を見るように、客観的に未来をイメージする
- 欲しい家・叶えたい仕事などを詳細に心に描く
繰り返し映像化することで、潜在意識がその実現へと導きます。
短い言葉を繰り返す(ボードワンの技法)
ウトウトとしたリラックス状態は、潜在意識に暗示が届きやすい瞬間です。このタイミングで短く簡潔な言葉を繰り返しましょう。
「この問題は必ず解決する」
「私は成長している」
「すべては良い方向へ向かっている」
ある女性は、訴訟問題に悩んでいましたが「すぐに解決する」と繰り返し唱え続け、11日後に和解が成立しました。
感謝の心
感謝の心は、潜在意識のエネルギーを最大限に高める方法です。
「ありがとう」と思えることを毎日見つけることで、富や健康、人間関係を引き寄せます。
失業中の男性が「家族が健康でいること」に感謝し続けた結果、かつての雇い主と再会し、副社長の地位を手にした例もあります。
意志よりも想像力が勝つ
心理学者エミール・クーエは「意志とイマジネーションが争えば、必ずイマジネーションが勝つ」と述べています。
「渡りたい」という意志よりも、「落ちるかもしれない」という恐怖の映像が勝ってしまうのです。
だからこそ、願望を叶えるには「不安」ではなく「成功の映像」を潜在意識に与えることが大切です。
リラックスとアルファ波
リラックス状態で脳がアルファ波を出しているとき、潜在意識はもっとも開かれています。
このときに「すべては良い方向へ進んでいる」と唱えれば、抵抗なく潜在意識に届きます。
今日からできる実践
1. 朝の映像化
出勤前や通学前に、1分間だけ「理想の自分」をイメージする。
2. 夜の短い言葉
眠りに落ちる前に「今日も良い方向へ進んでいる」と3回唱える。
3. 感謝リスト
寝る前に「ありがとう」と言えることを3つノートに書く。
まとめ
潜在意識を動かす鍵は映像・言葉・感謝です。
不安や恐怖ではなく、ポジティブな映像と感謝を潜在意識に届けましょう。
次回は、「感謝の習慣」にさらに焦点を当て、その力を深めていきます。